うつ病には、いくつかの名前があります。例えば、「季節性うつ病」とは何でしょうか。
あまり聞きなれたものではありません。「季節性うつ病」は、緯度の高い地方(北半球では北の方)に多く、冬期に現れ、過眠・過食を伴ううつ状態が特徴です。冬期のうつ状態に加えて、春に軽操状態を伴う場合もあり、こうした場合は、「双極Ⅱ型障害、季節型」となります。
季節性うつ病は一般に秋から冬にかけて発病しますので、春になると自然に解消してくれます。
秋口はまだ温かいので、身体は活動的なままです。しかし、日照時間は短くなるので、脳は冬眠モードに切り替わろうとしています。
このため、夏のライフスタイルに精神が追いつかず、憂鬱な気分になりやすいのがこの時期の特徴です。
季節性うつ病は、季節の変化が原因ではありますが、治療が必要なれっきとした病気です。
この季節型うつ病は、その温度の特徴から、人類が氷河期に適応した結果、などと解釈されています。
また、このほか重症のうつ病では精神病症状が見られることがある。「自分がだめな人間になってしまった」といううつ病の症状が発展して、強く確信されてしまうのです。
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